うつ病生活保護受給者のミニマルライフ

30代男。うつ病で生活保護受給中です。@welfare_minimal

カール・オノレイさんの「スローライフ入門」を読みました

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カール・オノレイさんの「スローライフ入門」を読みました。

かなりしんどかったです。

 

もしかしたら借りたことあるかもしれませんね。

引用レビューしてないだけで。

それか同じ著者の本を読んだか、ですね。

 

では、引用レビューしていきます。

 

働き過ぎが人類をむしばむ

 仕事に対する倫理感もゆがみ始めているが、それは適度な労働によって健全さを保つことができなくなってきているからだ。"休眠恐怖症"の広がり具合を考えてみれば良い。正規の休暇を取ろうとしない人間が増えているというのだ。2003年に5000人のイギリス人労働者を対象に行った調査では、60%が自分に与えられた休暇をすべて消化しないだろうと回答している。アメリカ人の場合は、平均で有給休暇の5分の1をとりそこなっている。病気でさえ、現代の労働者たちをオフィスから遠ざける理由にはなっていない。アメリカ人の5人に1人が、自宅で安静にしていたり、医者の診察を受けなくてはならないような状態でも職場に顔を出すというのだから。

 こういった行為が行きつく先には背筋が寒くなるような未来が待っているが、それを見たかったら日本に目も向けてみるといい。日本には、"働き過ぎによる死"を意味する言葉、過労死があるのだ。 

 

「もっともっと速く」の呪縛

 今の調子で続けていっても、スピード崇拝は物事を悪化させるだけだ。全員が「速い」という選択肢を選んでいれば、速く動くことのメリットが減って、ますますスピードを上げざるを得なくなる。そうなってしまったら、スピードを武器にした軍備拡大戦争に突入するしかないのだが、軍備拡大戦争の行きつく先は誰でも知っている。 そこには相互確証破壊というおぞましいこう着状態が待っている。

 

ロームーブメントとは何か

 このあたりで言葉の意味を定義しておこう。この本に出てくる「ファスト」「スロー」は、単なる変化の程度を示しているわけではない。人としての在り方、もしくは、人生観を簡略化した言葉だ。ファストはせわしなく動き回り、支配的で、攻撃的で、あわただしくて、分析的で、圧迫されていて、表面的で、こらえ性がなく、能動的な態度であり、質より量を重んじることだ。スローとはその逆を意味するもの。つまり、緩やかで、物事に注意を払い、受容的で、静穏で、あわてることがなく、辛抱強く、思慮深い態度であり、量よりも質を重んじることだ。それは、正真正銘の、意義深い関係を築き上げることでもある。人間や、文化、仕事、食べモノといった物と。 

(中略)

 スロームーブメントにはいまだ明確な形と言うモノがない。中枢となる本部やウェブサイトもないし、すべてを統括するリーダーもいないし、メッセージを伝える政党もない。ペースを落そうと決めた大勢の人々には、文化的な風潮の一端を担っているという実感はないし、ましてや、地球規模の改革運動に参加しているという意識もない。

 

私たちが急ぐのは人生が短いため?

 日本古来の信仰である神道は、日本ならではの発展を見せた仏教と共存してきた教えであり、時間は循環するモノだと教えている。ところが、明治維新の始まりと共に、日本は並外れた熱心さで西欧諸国の後を追いかけ始めた。現代資本主義を基盤とした経済を築くために、明治政府は西欧式の時計と暦を導入して、時間厳守と時間を最大限に活用することの美徳を宣伝し始めた。第二次世界大戦での敗北によって廃墟と化した後は、効率化を崇める風潮がますます強くなる。今の日本を知りたかったら、東京の新宿駅に立ってみれば良い。3分間隔で到着する電車に必死で駆け込む乗客の姿は、日本人が時間は有限の財産であるという考えを鵜呑みにしていることを物語っている。 

 

スピードに殺される!

 20世紀を通じて、スピード崇拝に抵抗する人々が増えると、個々の活動が結び付いて大きな社会運動になっていく。1960年代のカウンターカルチャーが激震となって社会を揺さぶると、何百万という人々がペースを落としてもっとシンプルな暮らしを贈ろうと言い始めた。同じような考え方から生まれたのが、自発的簡素化運動だ。1980年代後半には、ニューヨークを拠点としたトレンド・リサーチ協会が、ダウンシフティングとして知られる現象を次のように定義している。高圧プレッシャー、高収入、高速テンポの生活スタイルを、もっとゆったりした、消費を減らす生活と取り換えること。ダウンシフターたちは、政治や環境に対する道義心から立ち上がったヒッピー世代の減速派たちとは違い、もっと価値のある人生をおくりたいという欲求に突き動かされていると言える。彼らは、時間とゆっくりした暮らしが手に入るならお金にはこだわらない。ロンドンを拠点とする市場調査会社データモニターの予測によると、2002年現在で1200万人とされるヨーロッパのダウンシフター数は、2007年までに1600万人を超えるそうだ。 

 

フリーターという新しい働き方

 そう言った変動が特に顕著なのが日本であり、恐ろしいほどの勤労意欲で世界を脅かしていた時代は過去のものになろうとしている。10年に及ぶ経済停滞で雇用不安がもたらされたことに伴い、仕事や時間に対する考え方が変わってきている。長時間の労働を避けて、余暇の時間を増やそうとする若者が増えているそうだ。「日本の親たちは、何年もの間、さっさとしなさい、もっと勉強しなさい、もっとやりなさい、と言いながら子供たちのお尻を叩いてきましたが、最近になって、みんながもうたくさんだというようになりました」と語るのは『スロー・イズ・ビューティフル』の著者である辻信一だ。「新しい世代も気づいているんですよ。信じられないほど長く働く必要なんてないし、スローな暮らしもそれほど悪くないってことにね」企業という車輪の歯車となってーつまり、"サラリーマン"になって―働く代わりに、臨時の仕事をしながら職場を渡り歩くような生き方を好む若者が増えている。 

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